◆保護者の方へ
当クリニックは小児科専門の診療所です。
以下の事は、私の、患者さんを診察する上での基本的な考え方ですのでご理解とご協力をお願い致します。
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◆待ち時間はできるだけ短く。
病院でも、あるいはほかの場所でも、長く待たされる事は、だれでも嫌なことです。
当院では待ち時間を出来るだけ少なくするために、「診察」も、「予防接種」も「健診」も、すべて「電話での予約受付」を行っていますので必ず予約をしてご来院 下さい。
尚、混みあう時もあると思いますが、その時は、ご協力をお願い致します。
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◆検査はできるだけ、お子さんの負担がないように、しかし、必要な検査は十分に行います。
発熱の時には、尿路感染症なども考えられますので、 検尿の協力をお願い致します。
また、インフルエンザが、流行している時には、患者 さんの症状等から必要に応じて検査を行いますが、明らかにインフルエンザと診断されるようなときには、不必要な検査は致しません。
重篤な症状、例えば肺炎などでレントゲンや、血液検査などが必要な時、更に入院等が考えられる場合には、 市立病院や子供医療センター等を紹介させていただきます。
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◆お薬は、出来るだけ少なく。飲みやすい剤形で。
お子さんによっては、「水薬はだめだけれど、粉薬なら飲める」とか、「Aの薬は味が合わないが、Bなら飲める」とか、あります。どのように有効な薬でも飲めなければ意味がありません。飲めないときには、必ず、お申し出ください。
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◆保護者の方にも、ご協力を。
「体温表の記録」。お子さんの病気の診断と治療には、ぜひ必要です。1日3回の検温を記録して受診の時には必ずお持ちください。(「体温表」は受付に置いてあります)
「3歳くらいまでに乳幼児の80%位が中耳炎に罹る」とされていますので、赤ちゃんに発熱が見られた時に、鼓膜を検査することは、大切なことになります。
そこで、当院では発熱のある患者さんには「耳鏡」による検査を行っています。
その時に、耳垢などで鼓膜が見えないと検査ができません。できる範囲内でよろしいのですが、「お耳の掃除」をお願いしたいのです。
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◆最後に
お子さんの病気に関しては、親御さんのいつもと違った「気になる症状」とか、親御さんの「カン」はとても大切な情報となりますので、出来るだけ診察の時に「まとめて」お話しください。
そして、診察の結果から、考えられる病名・これから推定される経過・必要と思われる検査や薬について、 出来るだけ丁寧にお話し致します。
赤ちゃんにはお母さんからの「免疫」があるので、6か月くらいまでは病気に罹ることは少なく、その後は、病気を体験することによって、体に「免疫力」が付いて 次第に「病気になりにくい体」になってゆくのです。
病気も、「成長過程の一つ」と考えてください。
そして私たち医師は、病気を治すのではなく、「早く良くなるようにお手伝いをする事」がその大きな役割であると思っています。
院長 勝亦 慶人