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嘔吐・下痢の時

嘔吐・下痢の時の処置

お子さんに急の嘔吐や下痢などが見られた時に、どのようにしたらよいのか?
その原因とその時の「とりあえず」の家庭での対処方法を記載しました。

その後で、必ず診察を受けるようにしてください。

特に嘔吐・腹痛・発熱などが続く場合にはできるだけすみやかに受診してください。

嘔吐があるとき

その原因は?

嘔吐の原因となる病気には、胃腸炎のような比較的ゆっくりと進むものから、虫垂炎(いわゆる盲腸)や腸重積そして髄膜炎などの緊急の処置が必要な病気等があります。

 

どうしたらよいでしょう?

1)診療時間内であれば、とりあえず、食事や水分摂取は中止して、連絡の上受診してください。

2)夜間や休日の場合

まず飢餓療法をおこないます―水分や食べ物、そして薬も、約2時間位一切中止とします。(なぜなら、吐いている時に食べ物や水分を与えるとさらに嘔吐が続いてしまい、 脱水症状が急速に進むことが多いからです。)

飢餓療法中に水分をほしがる場合には、水分(経口補水等)を1回5ml程度(ペットボトルのキャップ1杯位)5分おき位に与えてください(シャーベット状でも OK)。
その後、コップに1/3位程度の水分を20分ごとに2~3回 与えて、嘔吐が完全になくなったのを確かめて、食事などを摂ってください。
飢餓療法中も嘔吐が続いたり、一度収まっても再び嘔吐が見られた場合には、早急に病院を受診するようにしてください。

3)高熱や腹痛など、他の症状を伴っている場合には、至急病院を受診してください。

下痢があるとき

その原因は?
腸のなかでウィルスや細菌などが異常に増えることにより、腸の動きが激しくなったり、また水分などの吸収が悪くなったりします。
そのために、腹痛が起きたり、便の回数が増えたり、また便が軟らかくなったりするのです。

 

どうしたらよいでしょう?

1)嘔吐がある場合には、まずとりあえず飢餓療法を 行って嘔吐を止めます。

(参考∶嘔吐があるとき)

2)下痢便により体内の水分が、多量に失われるので、充分に水分の補給をおこないます。また食べ物はできるだけ胃や腸に負担をかけないような消化の良い食べ物を与えてください。本人が食べれる範囲内であれば、特別な制限はいりません。

3)赤ちゃんの場合

a) 母乳栄養のあかちゃん
母乳栄養児の場合には、健康なときでも便は柔らかいのが普通です。そこで、いつもと比べて便の回数が増えたり、便の臭いが悪くなったりしたら下痢と判断します。しかし、下痢になっても母乳はそのまま続けてください。

そして、母乳と母乳の間に、湯ざましや、乳児用イオン飲料など、なるべく水分を与えてください。

b) 人工栄養のあかちゃん

ミルクの濃さは、特に変える必要はありません。いつもの濃さで与えてください。また、ミルクの他に、乳児用のイオン飲料や薄めの果汁、 湯ざましなどの水分を、充分に与えてください。

c) 離乳食期のあかちゃん
元気があって、食欲がある時には、そのまま続けてください。ただし、ミルクや水分をとっても、離乳食を食べたがらない時には、無理に 食べさせる必要はありません。食欲が出てきたら、またあげてください。